7月 花火を見上げながら夏祭りで丸かじり!・・・「小暑」のキュウリ
パリッと爽快!体リフレッシュ!涼しさを運んでくれる魔法野菜
Q:真夏に丸かじりできるキュウリは水分が多く瑞々しくて爽やかですが、栄養がない野菜、と言われてますね?
内田―――キュウリが「栄養のない野菜」と言われる所以は実の約95パーセントが水分なのでカロリーがとても低いということからそう言われるようになったようです。が、決して栄養がないわけではなく、利尿効果の高いカリウムや皮膚や粘膜の老化の原因となる活性酸素を抑える効果のあるビタミンAを多く含んでいます。
内田―――夏の商店街やお祭りの屋台などで割りばしに刺して塩を振っただけのキュウリが並んでいるのを見かけますが、水分量が多くカリウムの作用で利尿効果のあるキュウリを食べて涼をとる、というのは日本人の知恵の一つと言えるのではないでしょうか。
Q:まさに夏の風物詩の一つですね。暑い夏が旬となるわけですがルーツはどこになるのですか?
内田―――インド北西部のヒマラヤ山麓と言われています。ヒマラヤというと寒いイメージがありますが緯度で言うと日本では奄美諸島から瀬戸内海にかけて、という位置にあたるので、標高の高いところはもちろん違いますが、山麓の大部分は亜熱帯から温暖な気候なのです。気温は冬でも20℃を下らず真夏でも最高気温が30℃程度ですからとても温暖な土地にルーツを持っています。ですから7月頃からの日本の気候はキュウリにとっては絶好の生育環境となるわけです。
Q:日本ではいつごろから栽培が始まったのですか?
内田―――平安時代に中国から渡来したと言われていて、江戸時代までは熟れて黄色くなったものを食べていたため「黄瓜」と呼ばれるようになったそうです。当時のキュウリは苦みが強かったそうで好んで食べられるものではなかったようですが、明治以降本格的に栽培、品種改良が始まり、今では需要も多く栽培方法も進化したので一年中食卓に並ぶ人気野菜になりました。現在世界中で500種類を超えるキュウリが栽培されています。
ポキッと折ってもピタッとくっつく!?
Q:新鮮なキュウリの選び方を教えてください!
内田―――先ほどお話した通りキュウリは水分量がとても多い野菜です。気温が上昇するに従い少しずつ体内の水分を放出しながら皮が固くなり始め張りが出てきます。この状態が旬を迎えた証。店頭で目利きをするときにはまず張りがあり太さが均等なものに注目してください。そしてヘタの周囲の肩が盛り上がりずっしりと重みを感じるものが立派に育った美味しいキュウリです。本当に新鮮なキュウリはポキッと折ると汁が出て、その折った部分をそのままくっつけるとなんと魔法のようにその汁でピッタりと一本のキュウリの形に修復するのです。新鮮なキュウリを買ってきたら是非試してみてください。