11月 秋も深まり・・・「立冬」のレンコン

穴は穴でもレンコンの穴は役に立つ。

Q:11月は秋と冬の境目になりますね。

内田―――「24節気」の「立冬」と「小雪」は11月。「立冬」からひと月後の12月初旬から本当の冬がやって来ます。「立冬」と「小雪」の時期は正に秋と冬の境目。そして秋の“名残り”ということになりますね。

Q:さて「立冬」の代表的なお野菜というと?

内田―――レンコンですね。煮る、焼く、揚げる。様々な料理に活躍する、秋から冬にかけての代表的なお野菜です。

Q:内田さんはどんな食べ方がお好きですか。

内田―――私は辛子レンコンが大好きです。

Q:それはレンコンに空いている穴を有効活用する食べ方ですね(笑)

内田―――(笑)丁度よいのでレンコンの穴についてお話ししましょう。レンコンは見ていただくとわかる通り輪切りにして断面を見ると周囲に8つから9つ、その真ん中に一つの穴があります。

内田―――もちろん個体によって穴の形や数は若干変わりますが通常全部で9つか10の穴が空いてます。

Q:何のために穴が空いているのですか。

内田―――レンコンというのは水辺で育ちますよね。そこに理由があります。

内田―――上野の不忍池などでレンコンの花や葉を見たことがある方も多いと思います。

内田―――沼沢地の泥の中で育つレンコンは地下茎が肥大化したもので、節によりいくつにも枝分かれしています。その節から、泥には根を、水面には長い茎を伸ばし大きな葉を広げます。その茎を切ると、なんとその断面はレンコンと同じ数の穴が空いていることがわかります。勿論節にも穴が空いています。実はその穴を利用し水中の根の部分まで空気を送り込んでいるのです。レンコンにとって穴は大切な通気孔なのです。

Q:お店でレンコンを選ぶときにその穴は役に立ちますか?

内田―――穴が大切です。穴がきれいに並んだものは自分のペースでゆっくり育ってきた証拠なのです。節の中央がふっくらしていて断面の穴の大きさが均一で綺麗に並んだものを選べばまず失敗がありません。更に表面の皮の部分が少し黄色がかった褐色で、切り口が黒く変色していないものが収穫されてから時間がたっていない新鮮なものですので選ぶときに是非注意してみてください。

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